センジュギク

センジュギク
センジュギク
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: コウオウソウ属 Tagetes
: センジュギク T. erecta
学名
Tagetes erecta L.[1]
和名
センジュギク、アフリカンマリーゴールド[1]

センジュギク(千寿菊、学名Tagetes erecta)は、キク科コウオウソウ属の一年草で、観賞用に栽培される草花である。

名称について

千寿菊とは、開花期が長いが、万寿菊「クジャクソウ」よりはやや短いために名付けられたものである。しかし園芸界では、解説書やタネの絵袋などのほとんどに、「万寿菊」と表記してあることが多い。また、よく使われる英名のアフリカンマリーゴールドも、この植物がアフリカ大陸とは全く関係がないことから、現在の英米では、Mexican marigoldまたはAztec marigoldと呼ばれるようになっている。

中国語では、千寿菊を「万寿菊」といい、孔雀草を法国万寿菊(「法国」はフランスの意)という。

性状

メキシコ原産の一年草で、草丈は普通60〜100cmになるが、30cmくらいの矮性種もある。茎は直立し、最初の花を咲かせた後はよく分枝する。葉は対生し、羽状複葉で、つぶすと青臭いような独特の臭気がある。花は5月から霜が降るまで咲き、現在では直径10cmを超える大輪のものが多く、八重咲きで、花色は鮮やかな黄色またはオレンジ色である。高温と多湿にやや弱い。

利用

観賞用に栽培され、切り花にも利用できる。ネマトーダとよばれる線虫の駆除用に栽培されることもあるが、そのためには、小輪一重咲きの専用の品種がある。

原産地のメキシコではセンパスチル(cempasúchilナワトル語でマリーゴールド類を意味するcempohualxochitlに由来)と呼ばれ、11月の死者の日の飾りとして使われる代表的な花である[2]

栽培

タネがやすい在来種や線虫駆除用種は、3月下旬から4月にかけ、栽培地に直まきし、タネが見え隠れする程度に覆土する。発芽してきたら混み合ったところを間引き、株間が30cmくらいになるようにすればよく育つ。タネが高価な一代交配種は、浅鉢に丁寧に蒔き、2ミリくらい覆土して乾かないように管理し、本葉が出てきたら、花壇に30cm間隔で定植する。

比較的強健な植物であるが、高温と多湿に弱いので、咲き終わった花殻や混み合った枝はこまめに除去し、梅雨明け後に根本から一節を残して切り戻してやると、また秋になって開花する。

脚注

ウィキメディア・コモンズには、センジュギクに関連するカテゴリがあります。
  1. ^ a b 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “BG Plants 和名-学名インデックス(YList) センジュギク”. 2015年10月9日閲覧。
  2. ^ Day of the Dead Flowers, COPAL: Mexican Folk Art at its best Online, https://www.mexican-folk-art-guide.com/day-of-the-dead-flowers.html 
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