ブライトン駅
ブライトン | |
---|---|
駅舎正面 | |
Brighton | |
所在地 | イングランドイースト・サセックス州 ブライトン・アンド・ホヴ 北緯50度49分44秒 西経0度08分28秒 / 北緯50.8288度 西経0.1411度 / 50.8288; -0.1411座標: 北緯50度49分44秒 西経0度08分28秒 / 北緯50.8288度 西経0.1411度 / 50.8288; -0.1411 |
所属事業者 | ナショナル・レール |
電報略号 | BTN |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 4面8線[1] |
開業年月日 | 1840年5月11日 |
乗入路線 6 路線 | |
所属路線 | ■ ガトウィック・エクスプレス |
所属路線 | ■ テムズリンク |
所属路線 | ■ サザン ブライトン本線(英語版) |
キロ程 | 81.45 km(ロンドン・ブリッジ起点) |
所属路線 | ■ サザン イースト・コーストウェイ線(英語版) |
ロンドン・ロード► | |
所属路線 | ■ サザン ウェスト・コーストウェイ線(英語版) |
ホヴ► | |
所属路線 | ■ グレート・ウェスタン・レールウェイ |
ホヴ► | |
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ブライトン駅(ブライトンえき、Brighton railway station)は、イングランド南部の港町ブライトンにある駅。ブライトン本線(英語版)の終着駅であり、ロンドン・ブリッジ駅からおよそ80kmの距離にある。
列車運行会社のゴヴィア・テムズリンク・レールウェイが管理しており、ロンドンからガトウィック空港を経由するガトウィック・エクスプレスの終着駅でもある。その他、グレート・ウェスタン・レールウェイも列車を運行している。
駅の建設は、ロンドン・アンド・ブライトン鉄道により1840年から41年にかけて行われた。1840年5月11日の開業時にはブライトンからショーハム=バイ=シーを結ぶだけであったが、41年9月にはヘイワーズ・ヒース駅からロンドン・ブリッジ駅までがクレイトン・トンネル経由で繋がった。46年にはさらにブライトンの東にあるルイスまでが繋がり、さらに同年には他社との合併によってポーツマツ、ヘイスティングスとも繋がった。またこの際、社名がロンドン・ブライトン・アンド・サウス・コースト鉄道となった。
歴史
ロンドン・アンド・ブライトン鉄道(L&BR)により、ブライトン市街の北端に駅舎や売店、車庫が建設された。この場所は海岸線から0.8km離れており、海抜は21mあったが、パッチャム・トンネルへ至る勾配を作るために切通しが作られた[2]。
L&BR本社が入居する予定だった駅舎の設計は、建築家デイヴィッド・モカッタによって1839年から40年にかけて行われイタリア様式の3階建て駅舎とされた[3]。この駅舎は現在も残っているが、増築によって影が薄くなってしまっている。駅舎のデザインは、ウィリアム・タイト(英語版)が設計し1838年に建設されたロンドン・アンド・サウサンプトン鉄道(英語版)のナイン・エルムス駅(英語版)に似た点が多いと言われている[4]。建設には9,766ポンドを要し、1841年の5月から8月にかけて工事が行われた[5]。プラットフォームの上屋の建設はジョン・アーパス・ラストリック(英語版)が担当し、250フィート(76m)の屋根が4つ掛けられた[6]。
鉄道の運行は、ショーハム方面へは1840年5月12日から、ロンドン方面へは1841年9月21日から開始された[7][8]。
1846年6月8日[9]、ブライトン・ルイス・アンド・ヘイスティングス鉄道 の開業に合わせて駅舎が拡幅され、その翌月には合併によって社名がロンドン・ブライトン・アンド・サウス・コースト鉄道に変更された[10]。19世紀半ばにはさらなる改装が行われ、追加のプラットホームが設置された。しかし1870年代後半には乗降客数の増加に伴ってさらにホームの延長が行われ、1882年から83年にかけて屋根の架け替えも行われた。2020年現在の駅舎に架かるガラス屋根は1999年からの改装によって設置されたものである[11]。
駅正面にバス乗り場、側面にはタクシー乗り場がある。駅の下にはトンネルが通っており、クイーンズ・ロードが整備されるまではこのトンネルが駅へのアクセスを担っていた。
年表
- 1840年
- 5月11日:ロンドン・アンド・ブライトン鉄道(L&BR)によって駅が開業。
- 5月12日:ショーハム=バイ=シー方面への運行開始。
- 1841年
- 1846年
- 6月:ブライトン・ルイス・アンド・ヘイスティングス鉄道の開業に伴い駅舎が拡幅。ルイス方面への運行開始。
- 7月:合併により社名がロンドン・ブライトン・アンド・サウス・コースト鉄道に変更。ポーツマス方面への運行開始。
- 1882年:屋根の架け替えを実施。
- 1999年:駅の改修を実施。ガラス屋根に架け替え。
運行頻度
オフピーク時間の列車の運行頻度は次の通りである。
ブライトン本線
- ガトウィック・エクスプレス
- ロンドン・ヴィクトリア行き 毎時2本
- テムズリンク
- ベドフォード(英語版)行き 毎時2本
- ケンブリッジ行き 毎時2本
- サザン
- ロンドン・ヴィクトリア行き 毎時2本
ウェスト・コーストウェイ線
- サザン
- ウェスト・ワージング行き 毎時2本
- ホヴ行き 毎時2本
- ポーツマス・ハーバー行き 毎時1本
- サウサンプトン・セントラル行き 毎時1本
- グレート・ウェスタン・レールウェイ
- ブリストル・テンプル・ミーズ行き 1日数本
イースト・コーストウェイ線
駅構造
頭端式4面8線のホームを持つ地上駅で改札口は南側の1箇所のみ。そのほか、駅構内には売店や観光案内所、ATMなども設置されている[1]。
のりば
4番のりばから8番のりばまでについては標準的なのりばであり、時間帯によって変更される場合がある[12]。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・3 | ■ グレート・ウェスタン | 下り | ブリストル方面 |
1〜3 | ■ サザン(ウェスト・コーストウェイ線) | ワージング・ポーツマス・サウサンプトン方面 | |
3 | ■ ガドウィック・エクスプレス ■ サザン(ブライトン本線) | 上り | ガトウィック空港・ロンドン方面 |
■サザン(イースト・コーストウェイ線) | 下り | イーストボーン・シーフォード・ヘイスティングス方面 | |
4〜6 | ■ ガドウィック・エクスプレス ■ テムズリンク ■ サザン(ブライトン本線) | 上り | ■■ガトウィック空港・ロンドン方面 |
7・8 | ■サザン(イースト・コーストウェイ線) | 下り | イーストボーン・シーフォード・ヘイスティングス方面 |
駅周辺
ブライトンの中心に位置し、周辺には映画館やショッピングセンター、ホテルなどがある。また、観光名所であるビーチからもほど遠くない位置にある。
主な周辺施設
- ロイヤル・パビリオン
- ヴォルクの電気鉄道
- シーライフ・ブライトン
- ブライトン・センター(英語版)
- ブライトン・パレス・ピア(英語版)
- ブリテッィシュ・エアウェイズi360(英語版)
バス
ブライトン・アンド・ホヴ・バス・アンド・コーチ株式会社[13][14]
- Aのりば
- 7/N7:ブライトン・マリーナ(英語版) 行
- Bのりば
- Cのりば
- 1/1A:ホワイトホーク(英語版) 行
- 6:セインズベリー 行(ホヴ、ポーツレード経由)
- Dのりば
- Eのりば
- 7/N7:ホヴ 行(ホヴ駅経由)
- 18:クイーンズ・パーク 行
- 21E:ゴールドストーン・ヴァレー 行
- 27/27B:ウェストディーン(英語版) 行
- 77:デビルズ・ダイク(英語版) 行
隣の駅
- ナショナル・レール
- ■ ガトウィック・エクスプレス(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ)
- ガトウィック空港駅 - ブライトン駅
- ■ テムズリンク(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ)
- プレストン・パーク駅 - ブライトン駅
- ■ サザン(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ)
- ブライトン本線(英語版)
- ハソックス駅 - ブライトン駅
- イースト・コーストウェイ線(英語版)
- ブライトン駅 - ロンドン・ロード駅
- ウェスト・コーストウェイ線(英語版)
- ブライトン駅 - ホヴ駅
- ブライトン本線(英語版)
- ■ グレート・ウェスタン・レールウェイ
- ウェスト・コーストウェイ線
- ブライトン駅 - ホヴ駅
- ウェスト・コーストウェイ線
脚注
- ^ a b “Brighton Station Plan”. National Rail Enquiries. 2021年7月1日閲覧。
- ^ Turner 1977, p. 123.
- ^ White 1992, p. 82.
- ^ Cole, David (1958). “Mocatta's stations for the Brighton Railway”. Journal of Transport History (Manchester: Manchester University Press) 5: 149–157. ISSN 0022-5266.
- ^ Cole 1958, p. 150.
- ^ Cooper 1981, p. 30.
- ^ Body 1989, p. 53.
- ^ White 1992, p. 81.
- ^ Mitchell & Smith 1985, Historial Background.
- ^ McCarthy & McCarthy 2007, p. 34.
- ^ “Project information”. Kier Construction Ltd. 2021年7月11日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Brighton Station Information”. サザン. 2021年7月7日閲覧。
- ^ “Routes & maps - Brighton & Hove Buses” (英語). www.buses.co.uk. 2021年12月22日閲覧。
- ^ “Explore - Brighton & Hove Buses” (英語). www.buses.co.uk. 2021年12月22日閲覧。
出典
- Body, Geoffrey (1989). Railways of the Southern Region. Patrick Stephens. ISBN 1-85260-297-X. https://archive.org/details/railwaysofsouthe0000body
- Cooper, B. K. (1981). Rail Centres: Brighton. Booklaw Publications. ISBN 1-901945-11-1
- McCarthy, Colin; McCarthy, David (2007). Railways of Britain - Kent and East Sussex. Ian Allen. ISBN 978-0-7110-3222-4
- Mitchell, Vic; Smith, Keith (1985). South Coast Railways : Brighton to Eastbourne. Middleton Press. ISBN 0-906520-16-9
- Turner, John Howard (1977). The London Brighton and South Coast Railway 1 Origins and Formation. Batsford. ISBN 0-7134-0275-X
- White, H.P. (1992). A Regional History of the Railways of Great Britain - Volume 2 : Southern England (5th ed.). David St John Thomas. ISBN 0-946537-77-1
外部リンク
- Brighton Station Information - サザンの駅情報ページ
- Station facilities for Brighton - ナショナル・レールの駅情報ページ
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