岡﨑和夫
岡﨑 和夫 おかざき かずお | |
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生年月日 | (1948-02-19) 1948年2月19日(76歳) |
出身校 | 岐阜県立岐阜農林高等学校土木科 |
所属政党 | 無所属 |
公式サイト | 岡﨑和夫公式サイト |
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当選回数 | 6回 |
在任期間 | 2003年2月10日 - 2024年4月26日 |
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岡﨑 和夫(おかざき かずお、1948年2月19日[1] - )は、日本の政治家、行政書士。元岐阜県池田町長(6期)社会福祉法人 池田町社会福祉協議会の会長でもあった。
来歴
1966年3月、岐阜県立岐阜農林高等学校土木科卒業し、同年4月池田町役場に入庁。2001年に助役に就任し、翌年退職[2]。
2003年1月21日告示・26日執行の池田町長選挙に立候補し、無投票で初当選した[3]。2月10日、町長就任。
2007年1月16日告示・21日執行の池田町長選挙に立候補し、無投票で2期目の当選を果たした[4]。
2011年1月11日告示・16日執行の池田町長選挙に立候補し、新人で元NPO法人事務局長の野村美里を大差で破り、3期目の当選を果たした[5]。
※当日有権者数:19,286人 最終投票率:54.33%(前回比:pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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岡崎和夫 | 62 | 無所属 | 現 | 7,718票 | 74.27% | |
野村実里 | 54 | 無所属 | 新 | 2,674票 | 25.73% |
2015年1月27日告示・2月1日執行の池田町長選挙に立候補し、無投票で4期目の当選を果たした[6]。
2019年1月22日告示・27日執行の池田町長選挙に立候補し、無投票で5期目の当選を果たした[7]。
2023年1月、外資系生命保険会社員の竹中誉と元県職員の2人の候補者を破り、6期目の当選を果たした。なお、当選当時、岐阜県内の現職首長で最多に並ぶ6回目の当選だった[8]。
※当日有権者数:18,886人 最終投票率:58.29%(前回比:pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|
岡﨑和夫 | 74 | 無所属 | 現 | 4,467票 | 40.84% | |
竹中誉 | 52 | 無所属 | 新 | 3,731票 | 34.11% | |
柳生一成 | 67 | 無所属 | 新 | 2,739票 | 25.04% |
2024年4月26日、第三者調査委員会により在任中に行った自身の行為がセクハラであると認定されたこと受けて、任期途中で町長を辞職した(後述)[9]。同年6月9日に行われた町長選挙では、前回の選挙で岡﨑に敗北した竹中が当選した。また同年6月11日には、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕された。
功績
出典:[10]
第1期(平成15年~平成19年)
平成の大合併、30人学級の推進を掲げた
- 西濃圏域合併協議会からの脱退を行い、合併に関する住民意向調査投票を実施。合併せず池田町単独運営決定。
- 30人学級(小学校1・2年生)を開始。
- 幼保一元化の実現。
- 医療費無料化の実現(小学校6年生まで)。
- 温知小学校の食堂とプールを新築。
- 温知保育園を移転改築する。
- 財政調整基金を9.7億円に上げる。
第2期(平成19年~平成23年)
財政の健全化、町民の融和を掲げた
- 30人学級(3年生)拡大する。
- 小・中学校一貫して英語教育導入開始。
- 公立保育園冷房設備・体力向上指導の開始。
- 医療費無料化推進(中学校3年生まで)。
- 障がい者利用負担助成の実施。
- 予防接種助成実施
- 65歳以上の温泉入浴料2分の1助成実施。
- コミュニティバス試運転スタート。
- 八幡児童館新設ふれ愛の家移転改築。
- 養基小学校の耐震化工事の実施(木質化)。
- 池田中学校の校舎、体育館耐震化工事の実施。
- アピ株式会社の誘致。
- 財政調整基金 16.5億円(+6.8億円)に上げる。
- 町債残高を、19億円減の164億円に抑えることに成功。公約の財政健全化を達成
第3期(平成23年~平成27年)
活力の推進、福祉教育、観光立町を掲げた
- 保育園の音楽指導の推進を進める。
- 医療費無料化拡充(18歳まで)。
- 病児・病後児保育の実施。
- タイムケア事業の実施。
- 医療機関(内科医)誘致。
- 鳥獣対策防護柵事業の完了。
- 大津谷梅園開園。
- 道の駅池田温泉開駅。
- ぎふ清流国体の民泊実施(主にバドミントン選手)。
- 八幡小学校の全面改築、空調完備の実施。
- 宮地小学校と養基小学校の空調整備の実施。
- アピ株式会社とUNIGEN株式会社の誘致。社屋完成。
第4期(平成27年~平成31年)
安心・住んでみたい町、地方創生推進を掲げた
- 新生児サポート支援の開始(2~4万円)。
- 小中学校入学・卒業サポート支援の開始(1万円)。
- 第3子保育料(所得制限)給食費無償化の実現成功。
- 保育園英語に親しむ事業の導入。
- 子育て就労応援センター完成。
- 片山保育園完成。
- 南部リサイクルセンター完成。
- 空き家利用者支援(30~40万円)。固定資産5年免除。
- 養老鉄道存続決定。
- 池田山山麓花畑拠点の整備(霞間ヶ渓)。
- 高齢者支援を進める(免許返納者・スポーツ器具支援)。
- 医療機関(耳鼻咽喉科)誘致。
- 中高生資格取得支援(英語・漢字・文書検定)。
- 池田小学校の大規模改修完了。空調完備の実施。
- 池田中学校の大規模改修工事。
- 大野町と協議し、池田町・大野町学校給食センター完成。
- 企業誘致、増築支援を進める(3社)。
- 障がい者放課後児童クラブの開設。
第5期(令和元年~令和4年)
自然と調和し、輝き続ける町を創造することを掲げた
- 小学校6年生・中学校3年生の給食費無償化に成功。
- 高校生養老鉄道定期券購入支援の開始。
- 3歳から5歳の給食副食費無料化支援の開始。
- 新型コロナウイルスワクチン接種対応迅速化を進める。
- ロタウイルス感染症予防接種の推進。
- 防災ラジオ全戸無償貸与を行う。防災メールを拡充する。
- デマンドタクシー運用開始。
- 小中学校に、GIGAスクールタブレット配布の実施。
- 不妊治療費助成事業の実施。
- 池田公園サッカーグランド整備工事(第1期)。
- 池田中学校大規模改修工事。
- 種田製作所と朝日電材の誘致。
- 消防団組織の改革実施。待遇の改善を実施。
- マイナンバーカード取得率県内上位となる。
第6期(令和5年~令和6年)
少子化対策、福祉・教育の充実化、インフラ整備を掲げた
- 中小企業者等エネルギー価格高騰対策支援補助金の実施。
- 池田町コミュニティバスの運行終了にともない、池田町タクシー利用助成事業の拡充を進める。
- こども家庭センターを開設。
- 池田町地球温暖化対策実行計画を改定。
- 低所得世帯支援給付金の実施。
不祥事
女性職員に対するセクハラ行為
2023年7月4日、池田町の職員の女性と元職員の女性(2023年3月に退職)が岐阜市内で記者会見し、岡﨑が役場内でセクハラを続けていたと証言した。現役職員は2020年1月頃に庁舎の廊下ですれ違った際にお尻を触られたと訴え、元職員は2013年4月から2014年3月にかけて岡﨑が町長室で「若い子の力をもらわないといけない」と言いながら手やお尻を触ったと訴えた。元職員は「町長のセクハラを問題として捉えること自体がタブーという同調圧力があった」と話した。2人は町内部では相談できず、外部の労働組合である「岐阜青年ユニオン」に駆け込んだ。岐阜青年ユニオンは第三者委員会を設置して事実を調査することなどを求める要求書を町に提出した[11][12][13][14]。
同日15時頃、岡﨑は記者会見を行い、指摘されたセクハラ行為の一部を認めた。この際、「私が圧力をかけたことはないが、気楽に相談できる態勢づくりをする必要があると思っている」と話した。また、第三者委員会は設けず、町の指針に基づき町が職員に聞き取り調査などを行う方針を示した[13][14]。
同年7月5日朝、町議会の全員協議会に岡﨑も出席。複数の議員から「第三者委員会を設けるべきだ」との意見が出たことから、前日の会見から一転して第三者委員会を設置して調査を行うと決めた[15]。
2024年4月24日、第三者調査委員会は職員や元職員らへのセクハラを認定する報告書を町に提出し、岡﨑について「辞職相当」とする意見を付した。報告書では、職員ら15人に対し「太ももを両手でもむように触り、陰部を触った」「キスしようとしたり、抱きついた。胸を触った」などの複数のセクハラ行為があったと指摘された。[16][17] [18]。
同日16時過ぎに岡﨑は「辞職相当を重く受け止める」と述べ、辞意を表明[17]、翌25日に町議会議長宛に辞職願を提出した[19]。26日に町議会は臨時会を開き、岡﨑の辞職について全会一致で同意し、同日付で辞職が決まった[9]。
官製談合防止法違反
2024年6月11日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕された。2022年7月12日に池田町が執行した「温知保育園空調機設置工事」の指名競争入札で、岡﨑は同年7月上旬に入札参加業者に対し、入札の指名業者を教えたとされる[20]。なお、温知保育園空調機設置工事の入札は5社が参加し、岐阜県大垣市の会社が1330万円で落札した[21]。また、この工事を落札した岐阜県大垣市の会社から現金100万円を受け取ったことを認め、収賄で再逮捕された[22]。
脚注
- ^ “町村長紹介”. 岐阜県町村会. 2023年7月5日閲覧。
- ^ 岡﨑和夫公式サイト
- ^ “池田町長選(2003年1月21日)”. 中日新聞 (2003年1月21日). 2023年7月5日閲覧。
- ^ “池田町長選挙 - 2007年01月21日投票 | 岐阜県池田町”. 選挙ドットコム. 2024年6月19日閲覧。
- ^ 選挙NEXT (2016年4月25日). “池田町長選挙”. 選挙NEXT. 2024年6月19日閲覧。
- ^ “池田町長選挙 - 2015年02月01日投票 | 岐阜県池田町”. 選挙ドットコム. 2024年6月19日閲覧。
- ^ “池田町長選挙 - 2019年01月27日投票 | 岐阜県池田町”. 選挙ドットコム. 2024年6月19日閲覧。
- ^ “池田町長選(2023年1月29日):中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2024年6月14日閲覧。
- ^ a b “「異議なし!」ハラスメント認定の愛知・東郷町長と岐阜・池田町長の辞職に議会が全会一致で同意”. CBC news (2024年4月26日). 2024年5月3日閲覧。
- ^ “Kazuo OKazaki Official Site – 岡﨑和夫公式サイト”. web.archive.org (2023年1月25日). 2024年6月14日閲覧。
- ^ “「激励の意味で手を握った」 岐阜県池田町・岡崎和夫町長セクハラ疑いで会見”. 中日新聞 (2023年7月4日). 2023年7月5日閲覧。
- ^ 保坂知晃 (2023年7月4日). “「若い子の力を」と職員触る 岐阜・池田町長「振り返るとセクハラ」”. 朝日新聞. 2023年7月5日閲覧。
- ^ a b 保坂知晃 (2023年7月4日). “「耐えるしか」元職員が語る役場の空気 岐阜県池田町のセクハラ被害”. 朝日新聞. 2023年7月5日閲覧。
- ^ a b “池田町の職員と元職員“町長からセクハラ受けた””. NHK (2023年7月4日). 2023年7月5日閲覧。
- ^ “池田町の町長セクハラ問題 町が一転、第三者委を設置の方針”. NHK (2023年7月5日). 2023年7月7日閲覧。
- ^ “岐阜・池田町長のセクハラ認定 「辞職相当」と第三者委が報告書提出”. 岐阜新聞 (2024年4月24日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ a b “【速報】セクハラ行為認定の岐阜・池田町 岡﨑和夫町長(76)が辞意を表明”. CBC News (2024年4月24日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ 池田町ハラスメント事案に関する第三者調査委員会 2024.
- ^ “岐阜・池田町長が辞職願提出 セクハラ認定受け”. 中日新聞 (2024年4月25日). 2024年4月25日閲覧。
- ^ “岐阜・池田町の前町長、官製談合疑いで逮捕 セクハラ巡り4月に辞任”. 朝日新聞 (2024年6月11日). 2024年6月11日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2024年6月11日). “セクハラ認定で辞職の岐阜 池田町の前町長 談合の疑いで逮捕 | NHK”. NHKニュース. 2024年6月14日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “前池田町長 現金受領認める供述 収賄の疑いで再逮捕へ|NHK 岐阜県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年6月28日閲覧。
参考文献
- 幅隆彦、山内沙絵子、小木曽琢也『調査報告書』池田町ハラスメント事案に関する第三者調査委員会、2024年4月24日。https://www.town.gifu-ikeda.lg.jp/cmsfiles/contents/0000002/2931/tyousahoukokusyo.pdf。
関連項目
外部リンク
- 岡﨑和夫公式サイト(アーカイブ)
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